ペット火葬のマナー

昨今の時代、犬や猫を単なるペットとしてではなく、家族の一員と考える人が増えています。
お蔭で家族の一員として、愛されて一生を過ごすペットが増えたと思います。

「夏は涼しい所で、冬は暖かい所で過ごせるように、気を使うわ~!」と言いながらも、嬉しそうな飼い主さんが私の回りにはたくさんいます。

しなしながら、家族の一員として大事にしていても限りある命です。
何れは、天国に旅立って行くときが来てしまいます。

昨今、ペットは家族!という考えから、お葬式をされる飼い主さんが増えています。
人間でいうところの「家族葬」が多いようですが、可愛がってくれていた人には連絡をされるケースも増えてきています。

●ペットのお葬式でのマナー

人間のお葬式もされるお寺にて、ペットのお葬式が出来るお寺も増えてきています。
本堂に入り葬儀(読経)、火葬、拾骨という人間同様のお葬式です。

知人のペットが亡くなり、お葬式の連絡をもらったらどうしたらいいのでしょうか?

※服装
服装に特にルールは、ありません。
しかし喪服ではなく、喪服以外の黒い服装やグレーや濃紺などのダークな色の服装が良いでしょう。
派手な色をさけて、相手の気持ちを考えた服装にしましょう。

※香典
香典ではなく、何か気持ちを伝えたい時は、お花が良いでしょう。
火葬の時に一緒に入れられるようなお花は、喜ばれることが多いです。
小さな花束をご用意されては、如何でしょうか。
服装とは逆に、明るい色のお花を用意される方が多く、飼い主さんにも喜ばれます。

※行動
ペットと言っても、飼い主さんにとっては家族です。
軽率な言葉や行動には、気を付けましょう。
お悔やみの気持ちを、きちんと持ちましょう。

※数珠
人間のお葬式と同様ですので、数珠も必要です。

仏教では、左手は不浄な手とされています。
数珠を左手に通して、左手を清めます。
家族同様のペットのお葬式ですから、数珠も用意してください。

ペット葬では、飼い主さんの涙の止まらないことが多いそうです。
住職のお話では、「どんな子だったのですか?」と尋ねると、皆さん涙を流しながら思い出を語ってくださるそうです。

可愛がられていたのだな、愛されていたのだなと、飼い主さんたち家族の言葉からひしひしと感じると仰ってみえました。

飼い主さんにとっては、大事な家族であるペットのお葬式です。
昨今ではペットロスという病気もあるくらい、ペットが亡くなるということは辛いことと感じる方も多いのです。

参列される場合は、ご冥福を心から祈りましょう。
ご冥福を祈る事が、一番のマナーかもしれません。